こんにちは、ぱのん(@panonbox)です。
私は友人や知人から相談やアドバイスを求められることが良くあります。そんなとき物事を客観的に見てそれを論理的に分析判断することが以前は正しいと思っていました。実はそれが大きな間違いで、ほとんどの場合では、真剣に考えて結論を出してはいけないのです。
いきなり何を言ってるんだ「相談されても真剣に考えて答えをだすな」ってどういう事なんだと思われるかもしれませんが、今までの経験で最終的に私が出した答えはこれなんです。
これはあくまでも私が経験してきた中での感覚なので、すべての人が同じような感じなのかは分かりませんが、そんなに大きくズレていることは無いと思います。
真剣に悩んで結論を出す必要は無い
友人や知人又は職場の人に相談やアドバイスを求められた場合、その問題を真剣に悩んで結論を導き出す必要はありません。
人にはそれぞれ多くの悩みや問題が発生しますが、それらを解決するとき何らかの選択を求められる場合が多いです。
例えば
- 「Aの道」を進むか「Bの道」を進むか
- 「Aの人」を選ぶか「Bの人」を選ぶか
- 「やる」のか「やらない」のか
- 「従う」のか「従わせる」のか
このように何かを選択し得た場合は、もう一方を捨てる事になります。この取捨選択によってその問題が今後どのようになるのか大きく変わっていきます。
またこの選択肢には一般的に「正解」が無くて、実際にやってみないと結果が分からないものです。さらに捨てた方を選択した場合の結果については知るすべもありません。
このように「正解」が無いものを選び、その結果で今後の内容に大きく関わるものを他人が結論を出すこと自体が間違っています。
だからといって、「自分の問題は自分で解決しろ」とか「他人がどうこう言える問題じゃない」のように突き放すのではなくて、一緒に考えて答えを出せるようなアドバイスをする必要があります。
相談された問題についての解決策を考える必要はありません。私が出した最善策が、相談者にとってベストとは限らないですよね。
9割は話を聞いてあげるだけで相談者の悩みは解決される
人から何か悩みの相談を受けた場合、その内容を詳しく聞いてあげることが非常に大事です。
その内容に共感したり、アドバイスをしたり、自分のことに置き換えたり、どのような場合であっても、悩んでる内容や相談者の想いなどしっかり聞く必要があります。まちがっても話しの途中で否定したり、ダメ出ししたり、自分の意見を押し付けてはいけません。
相談者にとって問題や悩みが大きければ大きいほど、すでに悩み考え抜いたうえで相談やアドバイスを求めてることが多いです。
なので相談をするときには、相談者の中である程度の「答え」や「結論」「覚悟」などが、すでに出来上がってる場合の方が多いです。
このような場合はすでに自分の中で「答え」が見つかっていて、それが大きく間違っていないかどうかの確認作業として相談やアドバイスを求めています。
たとえば、何らかの問題が発生していてそれについてのアドバイスを求められた場合、その解決策を考えて、それを相談者に伝えるのではなくて「あなたはどう考えてるの?」と聞くと大体答えはすでに用意されています。
相談者の中で出た「答え」について、賛成してあげたり、大きく間違ってる場合は自分の考えをアドバイスしてあげると、相談者の悩みは解決さられて行く場合は多いですね。
そもそも、相談する時点で答えは決まってる事の方が多い。
相談内容のほとんどはすでに答えが決まってる
くりかえしになりますが、ほとんどの相談者はあなたに相談をした時点で、すでに「答えや覚悟」はある程度自分の中で固まっています。
相談者に起きてる問題で、その選択によっては今後の人生を大きく変えてしまうことを、自分で何も考えることなく他人の答えをそのまま採用するなど考えられません。
相談者自身で悩んだ末に導き出した答えがあるのですから、それを否定したりあなたの意見を押し付けることが無いように話を聞いてあげれば大丈夫です。
「これが間違いなく正解だ!」ということは無く何が正解なのかわからない場合は、それで失敗した事になっても、自分で悩み抜いて答えを出した選択のほうが後悔は少ないです。
なので相談者が自分で出した結論を聞いてあげて、自分で悩んで出した答えが間違っていないことを一緒に考え、最終的に後悔が無い選択ができるように導いてあげましょう。
悩みの相談やアドバイスを求める人の5つのパターン
私が今までに相談されたことのあるものを分類すると次の5つのパターンになります。
- 自分の中で答えは決まっていて後押しを求めてる
- 自分の中で決心しているが引き止めて欲しい
- 自分の中では大問題だが人に話すことにより問題ではなくなる
- 自分では决めたくなく責任転嫁したい
- 単独では解決することが難しい問題
それではこれら5つのパターンを詳しく見ていきましょう。
自分の中で答えは決まっていて後押しを求めてる
詳しく話を聞くとほとんどの場合がこのパターンですね。特に女性に多いパターンだと思います。
相談者の中ですでに答えや解決策などについては、導き出されてそれを進める準備が出来ています。なので「アドバイス」や「あなたの考え」などは不要なので、大幅に間違ったことを言ってないかぎり言わないようにしましょう。
よかれと思い最高のアドバイスや意見を伝えて上げようと思うかもしれませんが、それは相談者の意見を否定して、アタナの意見を押し付けてることになりかねません。
要するに、相談者の中ですでに答えが決まっているので、それを真剣に聞いてあげて共感することで相談者自身で自己解決していきます。
ちなみに、このように答えが自分のなかで決まってる人は、周りの人間から別の意見やアドバイスを聞いたとしても自分の意見を通す場合が多いですね。
自分の中で決心しているが引き止めて欲しい
これもさきほどと同じで、すでに相談者の中で答えが導き出されていますが、さきほどの物とは逆で引き止めてほしいパターンです。特に物事を慎重に考える男性に多い気がします。
私はこのような感覚になったことがないので、正直にいって気持ちがよく理解できません。また、文章力に低い私にはうまく言語化出来ないので最近実際にあった具体例を出します。
ざっくり簡単にまとめると、このような感じです。
自分の中で、やりたい気持ちになり決意まで固まっているのですが「万が一のリスク」と「勤めている会社への恩義」がブレーキをかけているのです。
もちろん独立開業するとその先はどうなるか誰にもわかりません。また今勤めている会社にとっては一時的にはマイナスになるのも事実です。
なので決意は固まっても、誰かに引き止めてほしい気持ちが心の奥に潜んでいます。
後押しを求めるパターンと違って、リスクなどを理由に引き止めると「自分の希望を押し殺して」行動をやめてしまう人がいます。
なにか行動を起こして失敗したときの後悔よりも、何もしなかったときの後悔のほうが大きくなります。
つまりここで貴方が引き止めてしまうと、数年後に相談者からこの様に思われるかもしれません。
どれだけ悩んでいても、最終的には自分自身で答えを出さなくてはいけません。それがおそらく一番後悔が少ない選択肢になるはずです。
要するに、自分の中で答えが出ている場合は「こちらの意見は必要ない」ので悔いが残らないようにしっかり考えるように応援して上げれば良いのです。
自分の中では大問題だが人に話すことにより問題ではなくなる
そもそも相談でも何でも無くて、ただ単に愚痴を話したいだけの物ですね。
相談者の中で不満や問題が大きくなっていますが、それについて「どうしたいのか?」「解決案」など一切考えて無くて、さらに解決したいとすら思っていない人もいます。
そもそも、なにか行動を起こして問題を解決しようと思っていないので、考えて答えを出す必要はありません。
不思議なもので、話を真剣に聞いてあげるだけでその不満も解消されていきますね。
自分では决めたくなく責任転嫁したい
ビジネス相談に多く、自分で失敗をしなくないのでしょう。
もちろん自社の経営判断になるような重要事項は、真剣に検討して判断結果を伝えます。
ですが、担当者レベルで決めるような内容については、客観的に正しい答えを持っていたとしても一切伝えません。
くりかえしになりますが、何かを選択する上で絶対の正解はありえません。もちろん確率的に考えるとその答えは出てくるかもしれませんが、それでも失敗するときもあります。
自分で考えて出した選択が失敗した場合、次は失敗しないように考えレベルアップしますが、他人からの意見を参考に選択して失敗した場合は、その失敗を他人のせいにして終わります。
自分で考える力を鍛えるのも大事ですが、自分の出した答えで失敗する経験も大事ですので、自分で考えて選択するように勧めます。
単独では解決することが難しい問題
これは、個人での単独解決がそもそも難しい問題の話です。
例えば
この場合は相談者や知人のレベルでは、いくら悩んでも解決するのは難しいので相談ではなく、専門家に依頼するように勧めたほうが良いでしょう。
まとめ
一番最初に「相談されても真剣に考えて答えをだすな」と言いましたが、これまで説明したパターンでは相談に対しての答えは出していません。
もちろん、すべての状況においてあてはまるとは言い切れませんが、相談者自身で最後まで答えを出すのが一番良いと思います。
相談を受けた場合は「問題の答え」を出すのでは無く、相談者が「自分で決める」ように寄り添って上げることが大事だと思います。
さて今回はいかがだったでしょうか?
最後まで読んでいただいてありがとうございました。
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