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排水弁モーター「AXW3482-250」を分解修理した【パナソニック製】

排水弁モーター「AXW3482-250」を分解修理した【パナソニック製】DIY
この記事は約6分で読めます。

こんにちは、ぱのん(@panonbox)です。

先日は排水の時にすごい音がする故障寸前の洗濯機を修理しました。その時の原因が排水弁モーターの故障と判断し交換することで無事修理できました。

そのときの記事はこちらです.

そして、今回はその時に交換した「排水弁モーター」を分解して内部の何が壊れているのか探ってみたいと思います。

排水弁モーター「AXW3482-250」の分解

排水弁モーター「AXW3482-250」の分解

さっそく分解に取り掛かりたいと思いますが、故障修理をするために分解を行う場合は、その前に一つ大事なことがあります。

分解前の心構え

それは、「破損状況」の予想または想像をすることです。

これから分解して中身の確認を行うのに、わざわざその前に予想することなど無意味に思うかもしれませんが、『なにか問題』があってそれを『改善』しようとする時、問題の予想をするのは大事です。

問題の原因を予想して、その結果を確認した時にそれが「正しかっても」「間違っていても」どちらにしても、自分の予想と結果を照らし合わせたときに『知識と能力』が向上します。

これは、プロの機械エンジニアでも無意識に行っている行動です。私も20年以上エンジニアの業界で仕事をしているので無意識に問題の予想を行っています。

今回の場合は次の3つ情報を参考にして

  • 動作時の音
  • 動作時の振動
  • 動作時の動き

このような情報の中から内部の状況を予想します。

内部にはたくさんの歯車があって、一部の歯車の『歯』の部分が欠けや破損により、ある一定の力が加わった時にコマ飛びを起している。

というように私は予想をしてから分解を行いましたが、結果を先に言っておくと『全くの予想ハズレ』でした。

この経験により、この先おなじような症状の修理をする場合は今回の経験が生かされることになるのです。

ぱのん
ぱのん

これまでの経験上、絶対に歯車が欠けてると思ってたんですが全く違いましたね(笑)

分解手順

それでは分解作業を始めていきますが、次の事を注意しながら分解作業を始めていきましょう。

注意事項

  • こまめに写真を撮りながら進める
  • 動画を撮影できるならそれが一番
  • 外装や部品・ビス等は外した順番がわかるように並べていく

これは最後に組み戻す時に順番やパーツの場所がわからなくならないように行います。

特になれていない人は、分解したは良いけど元に戻せない人は良くいる。また、元に戻すことは出来たけどビスやパーツが余ってしまう人も良く目にします。

このような事にならない用にしっかりと記録を残しながら、分解作業を勧めていきます。

3本のビスをプラスドライバーで、外して爪を起こしてあげると外装を割ることが出来ます。

3本のビスをプラスドライバーで、外して爪を起こしてあげると外装を割ることが出来ます。

3本のビス内1本だけ長いビスがあるので、どの部分なのかしっかり記録する。

内部は潤滑油がたっぷり塗ってあるので、周りを汚さないためにウエスの上で作業を行います。

内部は潤滑油がたっぷり塗ってあるので、周りを汚さないために「ウエス」の上で作業を行います。

AXW3482-250内部取り出し
AXW3482-250を分解、歯車がぎっしり

内部はたくさんの歯車で構成されています。場所と順番があとからわかるように、しっかりと記録を取りながら分解を進めていきます。

ぱのん
ぱのん

油性のマジックなどで順番を連番の数字で書いていくのもオススメですよ。

小さなギアや歯車でいっぱい

すべてのパーツを外し終えました。特に内部のパーツは止めているようなビスなどはありませんので、全て手で軽く持ち上げると外れて行きます。

小さなパーツも多いのでなくさないように注意しましょう。

ぱのん
ぱのん

外装だけビス3本で止まってるけど、内部は指でかんたんに分解していくことができますよ。子供の頃「ミニ四駆」を組み立てたのを思い出すね。

内部パーツの破損チェック

さて分解作業が終わったので、これからパーツに破損が無いかをチェックして行きます。

パーツを一つづつ確実に、歯車の歯を一枚づつ確実に破損箇所がないかをチェックしていきます。

破損箇所が見当たらない

歯車の破損を予想していたので、「そんなはずは無い」と考え何度も調べてみましたが、いくら調べても破損してるところはありません。

予想の所でも伝えたけども、大きく予想を外してしまいました。

ぱのん
ぱのん

90%以上の確率でギアが破損してると予測していたので、何度も詳しく見直しました。この「予測」と「結果」のズレが修理スキルを向上させます。

排水弁モーターを元通りに組み上げ

全てのパーツを見ながら他に原因が無いかと色々考えてみましたが見つかりません。悩んでても仕方がないので再度組み上げる事にしました。

じつは、確率は低いのですが今回のように特に大きな問題個所が確認出来ない場合は、分解してきれいにしてから組み上げてあげると正常に動作する場合もあるんですよ。

ということでパーツをきれいに拭き上げて行きます。樹脂製のパーツが多いので速乾性の「パーツクリーナー」をつかって拭き上げていきます。

クリーナーは樹脂を溶かす場合があるので、速乾性のものもしくは乾拭きで古いグリスを拭き取ってください。

各パーツを外した順番に組み上げていきます。そのとき動く場所や歯車と歯車が接触する場所には潤滑油を塗って下さい。私はギアオイルを使ってますが、なければエンジンオイルやプラモデル用のギアグリスなどでも問題は無いと思います。

洗濯機に再度取付チェック

洗濯機に再度取付チェック

元通りに組み上げた排水弁モーターですが、部品の資料がないので、このパーツ単体での動作チェックは出来ません。

モーターの電源電圧の資料やアームのトルクなどの資料があれば単体で動作チェックを行えますが今回はそのような情報がないので洗濯機本体に取付けて動作チェックをするしかありません。

ここまで来ると私の性格上どうしても動作チェックをしないではいられません・・・

先日修理が終わって、正常に稼働してる洗濯機に再度取り付けを行いました。

結果をお伝えすると、異音が出ることなく全く正常に動作をしています。

排水弁モーターで問題が発生していたのは間違いないのですが、原因ははっきりとわかりませんでした。

これは私の想像なんですが、排水弁モーター内部のパーツのかみ合わせが良くなかった可能性があると思います。なにかの拍子にギアの噛み込みが甘くなったり外れかけていたりなってたのかもしれません。

今回はモーター交換を先に行いましたが、排水弁モーターを分解・清掃・組み立ては15分ぐらいで出来るものなので、次回からは交換の前に一度分解を試みてみようと思います。

排水弁モーター分解に使用した物

  • プラスドライバー
  • ウエス
  • パーツクリーナー
  • グリス

まとめ

排水弁モーターを一度分解して組み上げたら治ってしまったわけですが、メーカー修理でもパーツの分解までは行ってくれません。

当然メーカーの修理を依頼しても排水弁モーターの交換で修理が行われていたと思います。ですが今回のように分解して組み直しで治る場合もあることがわかった。これも私にとっては知識の蓄積です。

これから何か修理をされる方に、一つでも参考になれば嬉しいです。

さて今回はいかがだったでしょうか?

最後まで読んでいただいてありがとうございました。

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この記事を書いた人
ぱのん

複数の会社を経営しています。
だけど、すべての労働所得を合わせても同年代のサラリーマン以下の年収です(笑)
株式投資や不動産投資を行い資産形成に力を入れつつ、一方で文章力強化のためにライティングの修行を行っています。
このような私の経験を元に、見て頂いてる方に役立つ情報を提供できれば良いなと思っています。

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